どうも。みずかずです。
今回はニゴイングについて書いてみます。
結論から言うと、ニゴイはもっと評価されていい魚だと思っています!
最近、川でルアーを投げていて前より明らかに気になる魚がいます。ニゴイです。
シーバス狙いの外道として掛かったり、バス釣りのゲストとして出てきたり、どちらかというと本命扱いされにくい魚なんですが、ちゃんと見ていくとこの魚かなり面白い。
引きは強いし、身近な河川にいるし、流れの中で掛かるとかなり気持ちよくロッドを曲げてくれます。しかもルアーでしっかり狙って釣る余地がある。
まだ自分の中でも研究途中ではあるのですが、最近の実釣感覚と、ニゴイの生態に関する論文を合わせて整理すると、ゲームフィッシングの対象魚としてかなり優秀なんじゃないかと思っています。
この記事では、まずニゴイがどんな魚なのかを軽く整理して、そのうえで実際に川で見ていて感じる面白さ、狙いどころ、タックルの話まで書いていきます。
この記事で書くこと
- ニゴイの生態をざっくり整理
- 実際に川で見ていて感じるニゴイの面白さ
- ニゴイがゲームフィッシュとして優秀だと思う理由
- ニゴイングで使いやすそうなタックルとルアー
なお、生態に関する記述は主に筑後川の研究を参照しています。自分の現場感に基づく部分とは分けて読めるようにしておきます。[1][2]
まずニゴイってどんな魚なのか
ニゴイは Hemibarbus barbus とされる日本の淡水魚で、研究ベースで見るとかなり広い環境を使っている魚です。[1][2]
ニゴイは、思っている以上に広い環境を使っている魚です。
筑後川での調査では、未成魚の多くが感潮域の淡水域で周年確認され、成熟した個体は春に20kmから40kmほど遡上して産卵するとされています。主な産卵期は4月です。[1]
食性についてもかなり面白くて、成長に応じて動物プランクトンからユスリカ幼虫などの底生動物、さらにシジミ類や小魚まで利用することが報告されています。2歳以上の個体の消化管からはウナギの稚魚やモクズガニ幼体も確認されています。[2]
このあたりを踏まえると、ニゴイって単に底で何かをついばんでいる魚ではなくて、流れの中でかなり柔軟に餌を使い分けている魚なんですよね。だからこそルアーにもちゃんと反応する余地があるんだろうなと思っています。
最近川で見ていて思うこと


ここからはかなり実体験寄りの話です。
ここから先は、自分が実際に川で見ていて感じていることベースです。
最近、中規模河川や都市河川でルアーを投げていて思うのが、ニゴイって思っていた以上に「流れの中のいい場所」に入っていることが多いということです。
流芯のど真ん中にべったりいるというよりは、流れが少し緩むラインだったり、橋脚や護岸でヨレができる場所だったり、瀬が終わるところの少し落ち着くところだったり、そういう場所にいる印象があります。
このへんは、もちろん全く同じではないにしても、シーバスと少し似た生態を持っている感じがするんですよね。流れが当たる場所と緩む場所、その境目の使い方がどことなく近いというか、見ていてちょっと重なる部分があります。
あと、掛かったときのファイトが想像以上にいいです。
正直、最初は「ニゴイかあ」で終わっていた時期もあったんですが、流れのある場所でいいサイズが掛かると全然そんなことない。下流に走るし、足元でも最後まで暴れるし、雑に寄ってこない。
この感触を何度か味わうと、外道というより普通にかなり面白いターゲットだなと思うようになります!
しかも、ミノーや小型バイブ、小さめのスピンテールを流れに合わせて通したときに反応が変わる感じがある。ここがすごく大事で、適当に投げてもたまたま掛かるだけの魚ではなさそうなんですよね。
ニゴイはゲームフィッシングの対象魚としてかなり優秀だと思う
自分がそう思う理由は大きく3つあります。
身近で、強くて、考える余地がある。 この3点がかなり大きいです。
1つ目は、身近な河川で成立しやすいことです。
人気ターゲットほど情報が多すぎず、でも魚はちゃんといる。このバランスがかなり良いです。仕事終わりに1時間だけ見に行くみたいな通い方がしやすいので、研究対象としても優秀です。
2つ目は、掛けてからがちゃんと面白いことです。
ただ釣れるだけだとハマりにくいですが、ニゴイはファイトがいい。流れを使う魚なので、同じサイズでも止水の魚とは違う面白さがあります。
3つ目は、ルアーへの反応を考える余地があることです。
さっきの論文でも、ニゴイは成長に応じて食性をかなり変えていますし、底生動物だけでなく魚や甲殻類も使っています。[2] そう考えると、流れの中でルアーを追ったり食ったりするのは全然不自然ではないです。
しかも専用タックルがなくても始めやすい。シーバス、チニング、長めのバスロッドあたりから入れるのでハードルも低いです。
この入りやすさも、ニゴイングのかなりいいところです。
自分ならこんな場所から探す
今のところ、自分がニゴイを狙うならまず見るのは流れです。
まずは「流れが変化する場所」を優先して見ていくのが良さそうです。
具体的にはこんな場所です。
- 橋脚周り
- 流れがヨレる場所
- 瀬の落ち込み
- 護岸際のえぐれ
- 水深変化のある場所
このあたりを見ていると、ニゴイはただベタ底に張り付いているというより、流れの変化の中でポジションを取っている魚として見た方がしっくりきます。
シーバスみたいに明暗だけを撃つ感じではなくて、もっと素直に流れと地形を見る釣りになりそうです。見える魚だけをサイトで追いかけるより、いそうな筋にきっちり通して反応を取る方が再現性はありそうだなと思っています。
ニゴイングのタックルはこのくらいがやりやすそう
ここもまだ試行錯誤中ですが、今のところは「流れのある川で7gから15g前後のルアーを扱いやすいタックル」がちょうどよさそうです。
最初から専用タックルを組むというより、手持ちのシーバス、チニング、バス用タックルから入るのが現実的だと思います。
ロッド
- 7ft台後半から8ft台前半くらいのLからMLクラス
シーバスロッドならライト寄り、バスロッドなら少し長め。このあたりがかなり使いやすそうです。
柔らかすぎると流れの中で主導権を取りにくいし、強すぎると今度はルアーの扱いや面白さが落ちる。この中間くらいが良さそうです。
リール
- 2500番から3000番くらいのスピニング
飛距離も出しやすいし、PEも扱いやすいので、まずはスピニングで始めるのが無難だと思います。
ライン
- PE0.6号から1号
- リーダー10lbから16lb前後
流れの中で掛けることを考えると、あまり攻めすぎた細糸よりは少し余裕が欲しいです。魚体よりも、石や護岸、流れの強さを見てラインを決める方がいい気がしています。
タックルの要点だけ先にまとめると
- ロッドはLからMLくらいの少しライト寄り
- リールは2500番から3000番のスピニング
- ラインはPE0.6号から1号くらいで少し余裕を持つ
ルアーは何が軸になりそうか
今のところ反応を見たいのはこのへんです。
「強すぎないけど存在感はある」ルアーが軸になりそうです。
- 小型から中型のバイブレーション
- スピンテール系
- 小型ミノー
- シャッド系
- ボトムを取りやすいメタルルアー
論文ベースでも、成長したニゴイは底生動物だけではなく、より大きな餌資源も使っています。[2] なので、ボトムべったりの釣りだけに寄せず、流れに乗せて少し上のレンジを通すのもかなり有効なんじゃないかと思っています。
個人的には、巻き抵抗が強すぎないルアーの方が相性が良さそうです。流れの中で自然に動いてくれるものを、少しスロー寄りに通すイメージです。
ガチャガチャ速く巻くというより、流れに仕事をさせるイメージの方が合っていそうです。
ニゴイングの何が面白いのか
結局これって、未開拓感なんだと思います。
シーバスほど情報が多いわけでもないし、バスみたいにセオリーが細かく整理されているわけでもない。でも魚はちゃんといて、しかも面白い。
だから、自分で考えたことがそのまま釣果や反応に返ってきやすい釣りになる可能性があります。
ルアーを変える、コースを変える、通すレンジを変える。それで答えが返ってくるなら、もう十分ゲームフィッシュとして魅力的です。
この「自分で考える余地」があるのが、ニゴイングの一番面白いところかもしれません!
最後に
ニゴイって、どうしても地味な魚扱いされがちです。
でも実際は、身近な河川で狙えて、引きが強くて、ルアーで考える余地もある。しかも研究を読むと、生態的にもかなり面白い魚です。[1][2]
最近は本気で、ニゴイはゲームフィッシングの対象魚としてかなり優秀なんじゃないかと思っています。
まだ自分の中でも仮説段階の部分は多いですが、だからこそしばらく追いかける価値がある。今後もっと釣行を重ねて、ルアーや季節ごとの傾向まで見えてきたら、そのあたりも改めて書いてみようと思います。
ニゴイング、かなり伸びしろがある釣りだと思います!
引用・参考文献
- 竹下直彦, 木村清朗. 筑後川におけるニゴイの回遊について. 日本水産学会誌, 57巻5号, 1991, p.869-873.
DOI: https://doi.org/10.2331/suisan.57.869 - 竹下直彦, 木村清朗. 筑後川におけるニゴイの食性. 日本水産学会誌, 61巻6号, 1995, p.860-867.
DOI: https://doi.org/10.2331/suisan.61.860
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